Created on October 13, 2023 by vansw

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「防御する......たとえばぼくから?」


彼女は笑った。「いいえ、こう言ってはなんだけど、 あなたのことはそれほど心配していない。 だってあなたは相手の嫌がることを無理に押し通したりはしないと思うから。私が自分を護りた いと思うのは、もっと総体的なものごとからよ」


「もっと総体的なものごと?」


「なんていうか、もっと仮説的なものごと」


「〈仮説的なものごと〉対〈特別な下着〉」


彼女は笑って、私の腕の中で小さく肩をすくめた。


「もっとわかりやすく、平たく表現すれば、それを脱がせるのは簡単な作業ではないということ になるんだろうか?」と私は尋ねた。


「そうね、まだ実際に試した人はいないけど、おそらくかなり簡単なことではないと思う」


「君は特別な鎧を着けて、仮説的なものごとからしっかり防御されている」


「そういうこと」


しばらく沈黙が続き、そのあいだに私の意識は自分が十七歳だった頃に、否応なく引き戻され ていく。まるで強い潮の流れに運ばれていく漂流者のように。私の内側でまわりの情景が転換す る。


ぼくはきみの身体について考える。 きみの一対の胸の膨らみのことを考え、きみのスカートの 中について考える。 そこにあるもののことを想像する。 でもそんなことを想像しているうちに、


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