Created on August 29, 2023 by vansw

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くて塩からくて、どこまでも致命的な海水が。


さよなら。


もう一度元気を取り戻し、日の光が雲間からまたさっと差し込んでくれて、いつもの万年筆 といつものインクを使って、 あなたにこうやって長い手紙が書けるといいのだけど(ほんとう にそう思っています。 心から。 深い深い心の底から)。


十二月**日


* * * * * * [きみの名前]


しかしどうやら日の光は差し込んでくれなかったようだ。なぜなら、それがきみから届いた最 後の手紙になってしまったから。


ACER


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